ー 聴診機器・設備 ー

レントゲン装置 (一般撮影機RAD Speed PRO、島津製作所 / CALNEO-Smart 富士フイルム)
当院では、医療用X線装置のパイオニアである島津製作所製の一般撮影機を導入しています。信頼と実績のある機器によって、安定した高品質な画像撮影を行うことができます。
また、撮影機には**最新のFPD(フラットパネルディテクタ)**を搭載しています。FPDは、身体を通過したX線を瞬時にデジタル信号へと変換し、非常に鮮明で高精細な画像をリアルタイムで表示できる技術です。
この最新システムの導入により、より正確な診断が可能となっただけでなく、撮影時間も短縮され、患者さまの身体的な負担も軽減されます。さらに、従来の装置と比較してX線の被ばく量を大幅に抑えることができ、安全性の面でも大きなメリットがあります。

全身型骨密度測定装置 (Horizon 骨密度測定装置、Hologic社)
当院では信頼性の高い「DXA法」による骨密度検査を実施しています骨密度検査にはいくつかの方法がありますが、現在日本で広く使用されているのは、DXA(デキサ)法・MD法(手関節)・超音波法(主にかかと)・CT法などです。
この中でも、DXA法(Dual Energy X-ray Absorptiometry)は、腰椎や股関節といった骨折リスクの高い部位の骨密度を正確に測定できる、もっとも信頼性の高い方法とされています。
骨粗しょう症の診断ガイドラインにおいても、DXA法による腰椎・大腿骨での測定が推奨されています。
また、被ばく量についてもご安心ください。DXA法は、一般的な胸部X線撮影の約1/10〜1/20の低線量であり、身体への影響もほとんどありません。
骨粗しょう症は自覚症状がほとんどなく、気づかないうちに骨がもろくなり、骨折を引き起こすリスクが高まります。
そのため、65歳以上の女性や70歳以上の男性の方には、骨密度検査の受診が推奨されています。また、年齢に関わらず、糖尿病などの生活習慣病をお持ちの方、ステロイド剤を服用中の方など、骨折リスクの高い方にも検査をおすすめしています。

超音波診断装置 (LOGIQ P9・P10, GEヘルスケア社)
超音波診断で、痛みの原因をより的確に把握します整形外科の画像診断といえば、これまではレントゲン撮影が主流でした。レントゲンでは骨の状態は確認できますが、筋肉・腱・靱帯・関節内部などの「軟部組織」の状態までは詳しくわからないため、痛みの原因が特定できないケースも少なくありません。
「レントゲンでは異常なしと言われたけれど、痛みが続いている…」
そんな経験をお持ちの方もいらっしゃるのではないでしょうか。
現在の超音波診断装置は、デジタル化・高周波化によって画質が大きく向上しており、リアルタイムで筋肉や腱の損傷の有無、関節の動き、炎症や血流の状態などを詳しく確認することができます。
当院ではこの超音波診断装置を積極的に活用し、可能な限り痛みの原因を正確に把握することを心がけています。
患者さま一人ひとりの症状に応じた、的確な診断と適切な治療を提供いたします。

血圧脈波装置・心電図
『動脈の狭窄・閉塞の判断指標 ABI(エービーアイ)』の測定と『動脈の硬さの指標 CAVI(キャビィ)』を測定できる装置です。整形外科クリニックである当院では腰部脊柱管狭窄症の患者さんが多数来院されます。腰部脊柱管狭窄症の主症状である間歇性破行は、脚の血管のつまりでも同様に認められます。ふたつの病気を見分けるのにABIは非常に有用です。
CAVIは動脈硬化の程度を調べることが出来る指標です。皆さん方には『血管年齢』で馴染み深いと思います。
当院採用のVS-2000には更に解析付き心電計(心電図)の機能もあります。

自動血球計数CRP測定装置 LC-767CRP
その方の現在の状況に応整形外科クリニックには『赤く腫れた!』と言って来院される方が多数いらっしゃいます。こんな時に怖いのは細菌感染です。この装置では感染時に上昇する白血球などを約60秒で測定することが出来ます。またこの機器ではCRP(シーアールピー)というのは体内で炎症がおきた時に上昇するタンパク質も測定できます。感染症や関節リウマチなどの炎症性疾患に非常に有用な検査です。この装置では約4分でCRPを測定することが出来ます。
ー リハビリ機器 ー

電気刺激装置 (PHYSIOUS FS-250、オージー技研)
低周波のパルス刺激によって治療を行う低周波モード・周波数の異なる複数の電流を体内で交差させ体内で生じるうなり電流によって治療を行う干渉波モード・断続的な筋肉刺激により治療を行う中周波モードが一台で行える『3in1』治療器です。

電気刺激装置 (ES-5000、伊藤超短波)
現在の電気治療器で行える複数の機能を備えた機器です。立体的に複雑な電流のうねりを発生させ、広範囲に深部を刺激する『立体動態波モード』、マイクロカレント治療(マイクロカレントは、生体電流と同じようなレベルのごく弱い電流です。筋肉に電気刺激を与えて行う治療)が行える『3D MENSモード』、筋肉に立体的な刺激を与える『3D EMSモード』等の新しい治療が可能です。

頚椎・腰椎牽引装置 (ORTHOTRAC LASEDIA OL-6500、オージー技研)
腰椎牽引・頚椎牽引が寝たままのリラックスした姿勢で行える牽引装置です。(頚椎・腰椎同時牽引は出来ません) 腰部・頚部の冷感を緩和するためのヒーターを搭載しております。また体重を自動検出して牽引力を自動設定することが出来ます。

超音波治療器 (US-777, 伊藤超短波)
生体深部までエネルギーを到達させることができる超音波により、疼痛の緩解、筋や関節の痛みの軽減を目的とした治療が行えます。また、電気刺激装置と組み合わせたコンビネーション治療も可能で、超音波と電気刺激が患部に働きかけることで、それぞれの治療効果を生み出します。

体外衝撃波治療器 (フィジオ ショックマスター、酒井医療)
整形外科領域での新しい治療方法で衝撃波を患部に照射する機器です。衝撃波は、病変部で痛みを感知する自由神経終末の変性を誘導して無痛覚にします。また、衝撃波が患部に血管新生を誘導し組織修復を促すことが分かっています。除痛効果は照射直後から得られますが、その後も徐々に痛みが軽くなっていきます。疾患により治療効果や治癒期間が異なります。平均的な治療効果は60~80%と報告されています。

マイクロ波治療器 (Micro Thermy ME-9250、オージー技研)
温熱療法の一つで身体の深部に熱を届けることが出来ます。体内の温度が上昇することで血流を良くし痛みを軽減させ、組織の修復を促します。機器の角度やアームの伸縮が自由に行え、部位に応じて幅広く照射したりピンポイントで照射することができ確実に治療効果を得ることができます。

超音波骨折治療器 (アクセラス、日本シグマックス)
LIPUS(低出力パルス超音波刺激装置)とは低出力の超音波を断続的に与えることで骨にメカニカルストレスがかかり、骨折部の骨癒合の促進が期待できる装置です。可能な限り連日使用することで効果が期待できます。保険適応としては手術をした場合に限り受傷から3週間以内に使用することが出来ます。もしくは手術やギプスなどで治療を行っても3か月以上骨癒合が得られない場合には保険診療で治療できます。手術を行わない骨折に関しては現状では早期よりLIPUSを使用できません。当院では受傷直後から物理療法の一環としてLIPUSを使用して治療期間の短縮を図っております。

超音波診断装置 SONIMAGE MX1
当院では、リハビリの効果を高めるために**超音波診断装置(エコー)**を積極的に活用しています。
超音波診断装置は、体に負担をかけることなく、筋肉や腱、靱帯などの状態をリアルタイムで確認できる検査機器です。痛みの原因となっている組織の損傷や炎症の有無を正確に把握できるため、より的確なリハビリプランの作成が可能になります。また、筋肉の動きや関節の動作を実際に見ながらリハビリを進めることができるため、**「今どの筋肉を使っているか」「どこを意識するべきか」**といった点が視覚的にわかりやすくなり、患者様自身の理解も深まります。
必要な部位に的確にアプローチすることで、無駄のない効率的なトレーニングが行えるのも大きなメリットです。特に、肩や膝、足首などの関節周囲のトラブルや、術後の経過観察にも効果的です。患者様にとって「今、自分の身体がどうなっているのか」を実際に見て確認しながら進めるリハビリは、安心感と納得感につながります。
気になる症状がある方は、お気軽にご相談ください。

足圧測定プレート – T-PLATE
当院では、足圧測定デバイス「T-PLATE30」をリハビリテーションに取り入れています。この装置を使うことで、歩行や姿勢、バランスの状態を正確に把握することができます。T-PLATE30の大きな特長は、足の裏にかかる圧力や体の重心の動きを「見える化」できる点です。これにより、ご自身の身体の状態を目で見て確認することができるため、どのような動きのクセや偏りがあるのかを明確に把握できます。たとえば、膝や腰の痛み、つまづきやすさ、ふらつきなどの原因が、足の裏のバランスや体の使い方にある場合も少なくありません。T-PLATE30を使えば、こうした問題点を早期に発見することができ、より効果的なリハビリ計画につなげることができます。
測定結果をもとに、一人ひとりの状態に合わせた運動やトレーニングを提案することで、無理のないリハビリが可能になります。また、継続的に測定を行うことで、リハビリの効果や改善の様子を数値で確認することができ、目に見える成果を実感しながら取り組んでいただけます。